監視
外の監視サーバーから、このルーターの状態を取得できるようにします。Zabbix エージェント、SNMP、Prometheus の node_exporter の 3 つに対応しています。
設定は「SYSTEM › 監視」画面で行います。どの仕組みも、有効にしたものだけが動きます。
共通の考え方
- 受け付けるのは、各仕組みで指定した監視サーバーのアドレス(またはネットワーク)からの通信だけです。
- ゾーンの設定とは別に扱います。ゾーンで「ルーター宛て」を許可していても、指定していない送信元からの問い合わせは受け付けません。
- 各仕組みの見出しの右に、状態(「動作中」/「停止」)が表示されます。
- PSK・パスワード・コミュニティは、「保存」または「自動生成」を押した時点で保存され、稼働中の設定にすぐ反映されます。「未適用の変更」には入りません。
- それ以外の項目は、各仕組みの「保存」を押すと「未適用の変更」に入ります。画面上部の「変更を確認」から適用し、5 分以内に「確定」します(設定の適用と確定)。
Zabbix エージェントを使う
Zabbix エージェント 2 を動かします。Zabbix サーバーからの問い合わせ(パッシブ)は TCP 10050 番で受けます。
- 「Zabbix エージェント」の「有効にする」にチェックを入れます。
- 「Zabbix サーバー」に、Zabbix サーバー(またはプロキシ)のアドレスを入力します。例:192.168.1.50
- 暗号化する場合は「PSK ID」に名前を入力します。例:felixxrt
- 「PSK」の欄が表示されるので、「自動生成」を押します。256 ビットの鍵が作られ、表示されます。
- 「保存」を押し、変更を適用して確定します。
- Zabbix の画面でホストを登録します。ホスト名は「ホスト名」の値(空欄ならルーターのホスト名)と同じにし、「暗号化」で PSK を選び、同じ PSK ID と PSK を入力します。
PSK はあとから「表示」で確認できます(設定を変更できる権限が必要です)。「自動生成」をもう一度押すと鍵が変わるので、Zabbix 側も変更が必要です。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 「Zabbix サーバー」 | 問い合わせを受け付ける Zabbix サーバー(またはプロキシ)。IP アドレスかネットワークで指定します。複数ある場合は「,」で区切ります。 |
| 「アクティブチェック」 | エージェントから Zabbix サーバーへデータを送る方式も使います。ログの監視などで使います。有効にする場合、「Zabbix サーバー」はネットワークではなくアドレスで指定します。 |
| 「ホスト名」 | Zabbix に登録するホスト名です。空欄の場合はルーターのホスト名を使います。 |
| 「PSK ID」 | PSK で暗号化するときの名前です。空欄の場合は暗号化しません。 |
| 「PSK」 | 16 進数の鍵(32 文字以上、偶数文字)です。「自動生成」で作れます。 |
SNMP を使う
読み取り専用の SNMP エージェントを動かします。UDP 161 番で受けます。
- 「SNMP」の「有効にする」にチェックを入れます。
- 「許可する監視サーバー」に、監視サーバーのアドレスかネットワークを入力します。例:192.168.1.50
- 「バージョン」を選びます。通常は「SNMPv3」を選びます。
- SNMPv3 の場合は「ユーザー名」を入力し、「認証パスワード」と「暗号化パスワード」をそれぞれ入力して「保存」を押します(「自動生成」でも作れます)。SNMPv2c の場合は「コミュニティ」を同じように設定します。
- 下の「保存」を押し、変更を適用して確定します。
- 監視サーバー側に、同じユーザー名とパスワード(またはコミュニティ)を設定します。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 「許可する監視サーバー」 | SNMP で問い合わせてよい監視サーバーの IP アドレスかネットワークです。「,」で区切って複数入力できます。 |
| 「バージョン」 | SNMPv3 はユーザー名とパスワードで認証し、通信を暗号化します。SNMPv2c はコミュニティだけで認証し、暗号化しません。 |
| 「ユーザー名」 | SNMPv3 のユーザー名です。英小文字で始まる 15 文字以内にします。 |
| 「認証パスワード」 | SNMPv3 の認証(SHA-256)に使うパスワードです。8 文字以上です。 |
| 「暗号化パスワード」 | SNMPv3 の暗号化(AES)に使うパスワードです。8 文字以上です。 |
| 「コミュニティ」 | SNMPv2c の合言葉です。推測されにくい値にします。8 文字以上です。 |
| 「設置場所(任意)」「連絡先(任意)」 | SNMP で返す設置場所と連絡先です。 |
パスワードとコミュニティには、空白・「"」・「\」は使えません。
Prometheus node_exporter を使う
Prometheus の node_exporter を動かします。既定では TCP 9100 番でメトリクスを公開します。
- 「node_exporter」の「有効にする」にチェックを入れます。
- 「許可する Prometheus」に、Prometheus のアドレスかネットワークを入力します。例:192.168.1.60
- 必要なら「ポート」を変更します。
- 「保存」を押し、変更を適用して確定します。
- Prometheus の取得先に
http://192.168.1.1:9100/metricsのように追加します。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 「許可する Prometheus」 | メトリクスを取得してよい Prometheus の IP アドレスかネットワークです。「,」で区切って複数入力できます。 |
| 「ポート」 | メトリクスを公開する TCP ポートです。空欄の場合は 9100 です。 |
うまく取得できないとき
- 監視サーバーのアドレスが、許可したアドレスやネットワークに含まれているか確かめます。
- 状態が「停止」のままなら、変更を適用・確定したか確かめます。適用できない場合は、画面上部に問題が表示されます。
- Zabbix で暗号化している場合は、PSK ID と PSK が両方とも Zabbix 側と同じか確かめます。
- 通信の様子は「MONITOR › 診断」画面のパケットキャプチャで確かめられます(状態の確認と保守)。