FELIXXRT
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ファイアウォールとポート転送

FELIXXRT のファイアウォールはゾーン型です。インターフェースをゾーンに入れ、ゾーンごと・ゾーンの組ごとに通信の扱いを決めます。

既定の設定

初期設定では次のようになっています。

ゾーン ルーター宛て ゾーン内の転送 IP マスカレード
wan 破棄 破棄 有効
lan 許可 許可 無効

ゾーン間の転送は lan → wan だけが「許可」です。LAN の端末はインターネットに出られ、インターネットからはルーターにも LAN にも入れません(返りの通信は通ります)。

ゾーンを設定する

「SECURITY › ファイアウォール」画面の「ゾーン」で設定します。

  1. ゾーンごとに「ルーター宛て」「ゾーン内の転送」を選びます。
  2. 「ルーター宛て」が「許可」以外のときは、「許可するサービス」で通すサービスを選びます。
  3. インターネット側のゾーンでは「IP マスカレード」を有効にします。

保存すると「未適用の変更」に入ります。画面上部の「変更を確認」から適用し、5 分以内に「確定」します(設定の適用と確定)。

ゾーンを足すときは、「ゾーン名」(例:iot)を入力して「+ 追加」を押します。新しいゾーンは「ルーター宛て」「ゾーン内の転送」が「破棄」、「許可するサービス」が DHCP・DNS・Ping で作られます。インターフェースを新しいゾーンに入れるのは「NETWORK › インターフェース」画面です。

管理画面を開いているゾーン(通常は lan)の「ルーター宛て」を「破棄」や「拒否」にするときは、「許可するサービス」で「管理画面」を選んでください。選ばないと、適用した時点で管理画面に入れなくなります。その場合は 5 分待つと元に戻ります。

項目 説明
ルーター宛て このゾーンからルーター自身(管理画面・DNS など)に届く通信の扱い
ゾーン内の転送 同じゾーンのインターフェースどうしの通信の扱い
許可するサービス 「ルーター宛て」が「許可」以外でも通すサービス。「ルーター宛て」が「許可」のときは選べません
IP マスカレード このゾーンへ出ていく IPv4 の通信の送信元を、ルーターのアドレスに変換します。通常は wan で有効にします

動作は次の 3 つです。

動作 説明
許可 通します
拒否 捨てて、相手に拒否を通知します
破棄 応答せずに捨てます

「許可するサービス」で選べるもの:

サービス 中身
DHCP UDP 67
DNS TCP/UDP 53
Ping ICMP
NTP UDP 123
SSH TCP 22(CLI)
管理画面 TCP 443 と 80(80 は https に移すだけ)

wan ゾーンは削除できません。インターフェース・ルール・ポート転送・VPN グループで使っているゾーンも削除できません。

有効にした VPN の待ち受けポートや、許可した監視サーバーからの問い合わせは、ゾーンの設定にかかわらず受け付けます(リモートアクセス VPN、監視)。

ゾーン間の転送

「ゾーン間の転送」は、行が送信元、列が宛先のゾーンの表です。マスごとに「許可」「拒否」「破棄」を選びます。既定は「破棄」です。

例えば来客用のゾーン guest からインターネットにだけ出られるようにするには、guest の行の「→ wan」を「許可」にし、「→ lan」は「破棄」のままにします。

対角(同じゾーンどうし)のマスには、そのゾーンの「ゾーン内の転送」が表示されます。変えるときは「ゾーン」の表で変えます。

ルール

ゾーンの設定より細かく決めたいときに使います。ルールは上から順に評価し、最初に一致したものを使います。ゾーンの設定やゾーン間の転送より優先されます。

  1. 「ルール」の「+ 追加」を押します。
  2. 下の項目を入力し、「保存」を押します。
  3. 順番は「↑」「↓」で変えます。一時的に止めるときは「無効にする」を押します。
項目 説明
名前 半角英数字と -。例:block-iot
送信元ゾーン 通信の出どころのゾーン
送信元アドレス(任意) IP アドレス・ネットワーク・MAC アドレス。カンマで区切ります。空欄ならゾーン全体
宛先 「転送される通信すべて」「ルーター自身」、またはゾーン
宛先アドレス(任意) IP アドレスかネットワーク。空欄ならすべての宛先
プロトコル 「すべて」「TCP」「UDP」「TCP/UDP」「ICMP(Ping など)」
ポート(任意) TCP・UDP のときの宛先ポート。例:80,443,1000-2000
動作 「許可」「拒否」「破棄」

例:LAN の 192.168.1.50 の端末だけインターネットに出さない場合は、送信元ゾーン lan、送信元アドレス 192.168.1.50、宛先 wan ゾーン、動作「破棄」にします。

ポート転送

インターネットから届いた通信を LAN の端末へ渡します。「SECURITY › ポート転送」画面で設定します。

  1. 「+ 追加」を押します。
  2. 下の項目を入力し、「保存」を押します。

転送した通信を通すファイアウォールの許可は自動で入ります。ルールを別に足す必要はありません。

項目 説明
名前 半角英数字と -。例:ssh-nas
プロトコル TCP・UDP・TCP/UDP
外部ポート インターネット側で待ち受けるポート。範囲も指定できます。例:2222、8000-8010
転送先 IP アドレス 転送先の端末。LAN 側のサブネット内のアドレスにします。DHCP の固定割り当てにしておくと変わりません
転送先ポート(任意) 空欄なら外部ポートと同じ番号。外部ポートが範囲のときは指定できません
受信ゾーン lan 以外のゾーンが 2 つ以上あるときだけ出ます。通常は wan

同じゾーン・同じプロトコルで外部ポートが重なるルールは作れません。

WAN が MAP-E のときは、外部ポートを「NETWORK › WAN」画面の「使用可能なポート」の中にしてください。範囲外だと適用できません(WAN(インターネット接続))。

接続一覧

「SECURITY › 接続一覧」画面には、ルーターが今追跡している通信が出ます。IP アドレスやポートで絞り込み、「更新」で取り直します。件数が多いときは先頭の分だけ表示します。

列 説明
プロトコル TCP・UDP など
送信元/宛先 アドレスとポート
NAT アドレス変換後の値。ポート転送では転送先、マスカレードでは変換後の送信元
状態 TCP の接続状態。ESTABLISHED は通信中、TIME_WAIT は終了処理中など
転送量 この接続で流れたバイト数

権限

ゾーン・ゾーン間の転送・ルールは「ファイアウォール」、ポート転送は「ポート転送」、接続一覧は「状態(ダッシュボード・接続端末・トラフィック・接続一覧)」の領域です。既定の「運用者」はポート転送を変更できますが、ファイアウォールは閲覧だけです(管理ユーザーとロール)。

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