初期設定
インストール後の最初の起動では、本体の画面(コンソール)で最初の管理者を作ります。ネットワークは既定の設定で動き始めるので、多くの場合はそのまま管理画面を開けます。
1. 起動を待つ
インストール後の最初の起動では、既定の設定を作って適用します。その間、画面には「Starting FELIXXRT...」と出ます(長くて 2 分ほど)。
終わると、名前・版・アドレスと管理画面の URL が出ます。
FELIXXRT x.y.z — felixxrt
WAN wan0 198.51.100.23/24 2001:db8:1234:5600::1/64
LAN lan0 192.168.1.1/24
Web interface: https://192.168.1.1/ (from the LAN)
コンソールの表示は英語だけです。
2. 最初の管理者を作る
管理者がまだいないときは、続けて作成の画面になります。ここで作る管理者は、管理画面・SSH・コンソールのすべてで使います。
No administrator yet. Create the first one (it is used for the web interface, SSH and this console).
Administrator name [admin]:
Password:
Password again:
Created admin. Log in with it.
- 名前を入力します。何も入れずに Enter を押すと
adminになります。 - パスワードを 2 回入力します。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 名前 | 英小文字・数字・_・-、32 文字以内(先頭は英小文字か _) |
| パスワード | 10 文字以上。前後に空白は使えません。名前(3 文字以上のとき)を含められません |
3. ログインする
作成が終わるとログインの画面になります。作った名前とパスワードでログインすると、ルーターの CLI が使えます。2 要素認証を設定した後は、コードも聞かれます。
login: admin
Password:
FELIXXRT x.y.z — felixxrt
Type ? or help for commands.
admin@felixxrt>
exit でログアウトします。5 回続けて失敗すると、しばらくログインできません。
既定の設定
| 項目 | 既定値 |
|---|---|
| ホスト名 | felixxrt |
| WAN | 名前の順で 1 つ目の NIC(wan0 という名前に固定)。IPv4 は DHCP、IPv6 は IPoE(RA と DHCPv6-PD) |
| LAN | 名前の順で 2 つ目の NIC(lan0 という名前に固定)。192.168.1.1/24。WAN で受けた IPv6 プレフィックスから /64 を配ります |
| DHCP | 192.168.1.100〜192.168.1.199、リース時間 12 時間 |
| DNS | 上位 DNS サーバーは WAN で受けたもの、ローカルドメインは home.arpa |
| ファイアウォール | WAN からの接続はすべて破棄。LAN からはルーター宛て・インターネット宛てとも許可。WAN で IP マスカレード |
NIC が 1 つだけのときは、それを LAN にします(WAN と IPv6 はありません)。NIC の名前は MAC アドレスで固定するので、再起動しても入れ替わりません。
よく使うコマンド
LAN から管理画面を開ければ、以降の設定は管理画面でできます。開けないときや、NIC の割り当てを変えたいときは、コンソールの CLI を使います。
| コマンド | 内容 |
|---|---|
show hardware |
NIC の一覧(名前・MAC アドレス・リンクの状態・速度・ドライバー) |
show interfaces |
WAN・LAN のアドレスと状態 |
request interfaces assign <WAN の NIC> <LAN の NIC> |
WAN と LAN にする NIC を選びます。名前か MAC アドレスで指定します。WAN を使わないときは none |
request lan-address <アドレス/プレフィックス長> |
LAN のアドレスを変えます。DHCP の割り当て範囲も新しいネットワークに合わせます |
request factory-default |
設定全体を既定の設定に置き換えます |
confirm |
適用した変更を確定します |
request で始まるコマンドは、すぐに適用されます。5 分以内に confirm を実行しないと、自動で元に戻ります。適用の前に未適用の変更があれば、破棄してよいかを聞かれます。
例:WAN と LAN の NIC を選ぶ
admin@felixxrt> show hardware
NIC MAC LINK SPEED DRIVER
enp3s0 00:00:5e:00:53:03 up 1000M igc
wan0 00:00:5e:00:53:01 down - igc
lan0 00:00:5e:00:53:02 up 1000M igc
admin@felixxrt> request interfaces assign enp3s0 lan0
Applied. Type confirm within 5 minutes to keep it; otherwise it is reverted automatically.
admin@felixxrt> confirm
Confirmed.
LINK が up の NIC には線がつながっています。どの口がどの NIC か分からないときは、線を 1 本ずつ抜き差しして show hardware で確かめます。
選んだ NIC には wan0・lan0 の名前が付きます。その名前がまだ前の NIC に付いているとき(例のように WAN を別の NIC に移したときなど)は、名前の付け替えが次の起動になります。confirm のあと reboot で再起動すると、新しい割り当てで動きます。
例:LAN のアドレスを変える
admin@felixxrt> request lan-address 192.168.50.1/24
Applied. Type confirm within 5 minutes to keep it; otherwise it is reverted automatically.
この例では、DHCP の割り当て範囲が 192.168.50.100〜192.168.50.199 になります。LAN の端末でアドレスを取り直し、https://192.168.50.1/ を開けることを確かめてから confirm します(管理画面の「確定」でもかまいません)。
既定の設定に戻す
request factory-default は、今つながっている NIC で既定の設定を作り直します。ホスト名はそのまま残ります。管理ユーザーとパスワードは変わりません。
admin@felixxrt> request factory-default
Replace the whole configuration with the default (WAN = DHCP, LAN = 192.168.1.1/24)? Type yes: yes
Applied. Type confirm within 5 minutes to keep it; otherwise it is reverted automatically.